借金を考察するブログ

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そもそも、借金に良い借金などは無いというこれだけの理由



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ファイナンシャルプランナーなどと称する人達の中には借金には良い借金と悪い借金があると言う人もいますが、本当に借金には良い借金と悪い借金があるのでしょうか?
借金の経験が長い筆者に言わせますと「それは机上の空論だ」ということになります。
そもそも、借金に良い借金と悪い借金の区別などはなく、借金はしない方が良いに決まっています。
特に、これからの世の中は借金はしない方が良いに決まっていますので、良い借金などは有り得ないということを以下で述べていきたいと考えます。


借金は本当に悪なのか? 敏腕FPが教える良い借金・悪い借金=俣野成敏
https://www.mag2.com/p/money/613285


よく出て来る良い借金の例

度々、良い借金の例として登場するのが住宅ローンの例です。
住宅ローンを借りてマイホームを購入すれば借金があるのと同時に資産を持つことができますから、土地の値上がりで資産価値が上昇すれば住宅ローンで買ったマイホームで儲けが出ます。しかも、住宅ローンには減税効果もありますので、住宅ローンは借り手に有利な借金の1つだと言えるというロジックです。
しかしながら、冷静に考えると住宅ローンで買ったマイホームが値上がりして儲かるのは、土地が値上がりしたからであって住宅ローンをしたかしないかには関わらないことです。また、住宅ローンには減税効果があるとはいえ、住宅ローンの毎月の返済額に比べると極々わずかな金額です。つまり、たびたび良い借金の例として登場する住宅ローンの例は、単なるこじ付けと言えないこともないのです。


典型的な悪い借金の例

一方で典型的な悪い借金の例として出て来るのは、カードローンやクレジットカードのリボ払いです。典型的なリボ払いは借金の残高が増えても毎月の返済額は一定ですから、借金の残高がどんどん増えるというものです。
つまり、カードローンの借入残高やクレジットカードのショッピング残高が増えていきますので、毎月の利息がどんどん増えて総返済額もどんどん増える仕組みです。
勿論、カードローンやクレジットカードのリボ払いに適用される金利は年率20%に近い金利ですから、あっという間に総返済額が増えてしまいます。
それでも、リボ払いの毎月の返済額は同じですから、利用者は高金利の返済を長期間続けることになります。つまり、リボ払いはカードローンやクレジットカード業者の味方で、カードローンやクレジットカード利用者の敵という構図です。
したがって、このリボ払いが典型的な悪い借金の例として登場するのは至極当然のことです。

同様に借金返済のための借金も最も典型的な悪い借金の例と言えます。カードローンやクレジットカードの返済や支払いに窮して、カードローンから借金を繰り返すのは愚の骨頂なのです。同様に「おまとめローン」と言いながら以前より金利が高くなっている場合も、典型的な悪い借金の例と言えるのです。
加えてヤミ金からの借金はもはや自殺行為で論外と言わざるを得ません。


それでは国の借金はどうなっているのか?

話は変わりますが国の借金はどうなっているのでしょうか?
もともと、国の借金は福祉や行政サービスなどを維持するために膨らんだものですが、
ざっくり言って、現在の国の予算の3割は国債の発行で賄われています。
つまり、国は借金返済のために新たな借金を繰り返している訳です。
また、平成31年度末の国債の発行残高は897兆円となる見込みですが、例えば、平成元年度末の国債の発行残高は161兆円で30年間で借金は約5.6倍に拡大しています。
この間、政府は費用が掛かる国民の耳触りの良い政策ばかりを推し進め、無責任に国の借金を増やしてきたと言えます。
この間の大部分の政権を担ってきた自民党や、戦後最長政権に到達しそうな安部首相の責任は重いと言えます。

見方を変えると、現在の公共事業や社会保障関連の支出が税収では補いきれない規模まで膨張していることになります。
例えば、支出を比べてみますと、平成元年度の決算は一般会計総額が65兆9千億円でしたが、平成31年度予算案は一般会計総額が101兆5千億円と初めて100兆円を突破しています。つまり、国は支出を平成元年度の一般会計総額65兆9千億円規模に落とさない限り、国の借金は増加の一途で将来世代へ借金をつけ回していることになるのです。


そもそも、良い借金など有り得ないという理由

ここまで述べてきました様に、そもそも、借金に良い借金も悪い借金もありません。
個人が浪費して作った借金も、

カードローンやクレジットカードのリボ払いで増えた借金も、
「おまとめローン」でできた借金も、
借金返済のための新たな借金も、
住宅ローンも、
公共事業や社会保障関連の支出のための国債も、全ての借金は悪い借金と考えなければなりません。何故なら、定義が良い借金であろうが悪い借金であろが、返済できなくなった借金は人々の生活の重荷になり人々の生活を不幸にするからです。


借金をしないライフスタイルを考える

そもそも、カードローンやクレジットカードや住宅ローンが、世の中に普及し始めたのは1970年代初頭からです。戦後の混乱期をくぐり抜けた日本経済は高度成長期に向かう訳ですが、この時期、サラリーマンの収入は右肩上がりで増え続けました。
毎年のベースアップで基本給は5%~10%は上昇し、ボーナス2桁の伸び率で増え続けたのです。
その結果、増える収入を先取りする形でカードローンやクレジットカードや住宅ローンが普及しました。つまり、この時代に於いてはカードローンやクレジットカードや住宅ローンは理に適っておりおり、多くの人々は増えた収入でカードローンやクレジットカードや住宅ローンを完済していきました。サービスの先取りシステムが機能していた訳です。
ところが、この様な経済成長が終わった1990年代以降に於いても、カードローンやクレジットカードや住宅ローンに頼るライフスタイルは残ってしまった訳です。
その結果、増える借金を増えない給料で払える筈も無く、1990年代以降に借金問題は社会問題化しています。

特に、1990年代以降の20年間は失われた20年とも言われ、日本経済はゼロ成長かマイナス成長を余儀なくされました。2012年以降の「アベノミクス」によりプラスの経済は確保されていますが、勤労者の所得は微増・微減を繰り返し実質的には殆ど増えていません。したがって、増える収入を先取りする形で登場したカードローンやクレジットカードや住宅ローンはもはや時代遅れで、増えない収入の中でカードローンやクレジットカードや住宅ローンを使えば経済破綻する人が増えるのも自明の理です。
したがって、物やサービスを先取りするライフスタイルから、お金を貯めてから物やサービスを買うスタイルへ考え方を変えなければなりません。
家や車や家電などの物が無かった時代から、現在は日本中に空き家が溢れ車や家電はシェアする時代になっています。家は賃貸にして車はシェアすれば良いのです。
ところが、カードローンやクレジットカードや住宅ローンで潤った企業は今でも昔のコンセプトを変えられず、それらの企業のコマーシャルベースに乗った消費者は借金を増やしています。
したがって、新しい世の中、借金して物やサービスを先取りするライフスタイルからの脱却が求められています。

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