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「債務整理の森」の執筆担当が借金ニュースについて考察するブログ

財産ショックなどのストレスは死亡率を高めるって本当なのか?

ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部の研究チームは中年期に貯蓄・不動産・株などの財産のほとんどを失う「財産ショック」を経験すると、余命が短縮する可能性があるとする研究成果を発表しています。つまり、中高年世代が財産の75%を失う「財産ショック」を経験すると「死亡リスク」が1.5倍に高まるということですが、「財産ショック」に至らないケースでも借金問題のストレスが心身を壊していく構図が見えてきました。そこで、今回は「財産ショック」の中身について掘り下げてみました。

 
中高年世代が財産の75%を失うと「死亡リスク」が1.5倍に! 日本の自己破産件数は年間約7万件
http://healthpress.jp/2018/04/post-3589.html


2016年の自殺者21,897人中で借金などの経済生活問題は16.1%の3,522人

 

「財産ショック」を経験すると余命が短縮する可能性があるということですが、自殺者の自殺の直接の理由として経済生活問題は16.1%を占めています。
つまり、借金を苦にした自殺が2割前後あるということですが、自殺者の他の理由の背景にも経済的な問題があることは間違いありません。したがって、経済的に行き詰まった人が自殺に走ることで、「財産ショック」による「死亡リスク」を引き上げていると考えられます。直近の自殺者数と人口10万人中の自殺率の推移は以下の通りです。
2016年の自殺者21,897人中で経済生活問題は16.1%の3,522人ですが、経済生活問題で自殺した人が男性と仮定しますと男性自殺者15,121人の23.3%が経済生活問題と考えられます。

   自殺者総数 男性   女性 人口10万人中の自殺率
2008  32,249   22,831  9,418  25.2 
2009  32,845   23,472  9,373  25.7  
2010  31,690   22,283  9,407  24.7  
2011  30,651   20,955  9,696  24.0  
2012  27,858   19,273  8,585  21.8  
2013  27,283   18,787  8,496  21.4  
2014  25,427   17,386  8,041  20.0  
2015  24,025   16,681  7,344  18.9  
2016  21,897   15,121  6,776  17.3  


ストレスは体を壊していく

 

上記の様な自殺に至らなかったとしても、借金や会社の経営難などの経済生活問題はストレスとなって体を壊していくことが解っています。
私達は日常的に「最近ストレスがたまっている」などとストレスという言葉を使いますが、ストレスの本質とは一体、何を意味するのでしょうか?
元々ストレスという言葉は物理学で使われており「外からかかる力による物質の歪(ひず)み」を意味していました。そして、1936年にカナダのセリエ博士が「ストレス学説」を発表し、医学の世界でもこの言葉が使われ始めました。
ストレスは医学的には外からの刺激に対する体や心の反応のことをストレス反応と呼び、その反応を生じさせるストレスの原因のことをストレッサーと呼んでいます。

現在、ストレスはたくさんの心やからだの病気に影響することが解っており、頭痛・脳卒中気管支喘息・高血圧・心臓病・胃十二指腸潰瘍・うつ病・神経病・自律神経失調症・肥満症・過敏性腸疾患症候群などがストレスが原因と見られています。また、ストレスにより血圧が高くなることや癌の原因となることも、最近の研究で明らかになりつつあります。


ストレスと癌の因果関係もハッキリしてきた

 

癌にはさまざまな種類があり原因もバラバラですが、最近の研究でストレスが癌発症のメカニズムに関係していると多くの専門家が注目しています。
ストレスには精神的ストレスと肉体的ストレスがありますが、特に、精神的ストレスの悪影響が免疫力を低下させることが解ってきました。
もともと、人間の免疫はウイルスなどの外からの攻撃から体を守るシステムですが、癌の様な一種の突然変異に対しても免疫システムが機能して攻撃します。
ところが、免疫力が低下すると癌細胞を破壊するための力が弱まり、破壊する力が弱まると同時に癌細胞の進行を抑制する力も弱くなってしまうことが解ってきました。

また、肉体的ストレスが活性酸素を増加させることも解ってきました。
肉体的ストレスが原因で活性酸素が増えすぎてしまうと臓器が劣化し遺伝子を傷つけます。そして、傷ついた遺伝子から発癌物質が生まれ癌が発生します。
つまり、精神的なストレスに加えて、過労や睡眠不足・夜ふかし・喫煙・飲みすぎなどの肉体的ストレスも癌と深く関係しているのです。

最近、国立癌研究センターは常に高いストレスを受けていると感じている人は、ストレスが低い人より癌になるリスクが高いとの調査結果をまとめました。
研究チームは40~69歳の男女について1990年代から2012年まで追跡調査し追跡期間は平均17.8年に及びます。調査開始時と5年後に日ごろ受けるストレスの程度を聞き、
2回とも調査に回答したのは7万9301人でこのうち1万2486人が癌を発症しました。
国立癌研究センターでは2回の回答からストレスを受ける度合いを6グループに分類し、
長期にわたり多くのストレスを受けていると感じている人のグループはストレスレベルが最も低いグループより癌になるリスクが11%高くなりました。


借金問題や財産問題のストレスは思った以上に大きい

 

借金を経験した人は解る筈ですが、住宅ローンやカードローンの返済日は忘れない様に常に気を付けています。特に、借金の返済日にお金がギリギリの時やお金が足りない時はなお更です。その様な時には思った以上のストレスが掛かっているのです。
恐らくその様な時には血圧も上昇しているのではないでしょうか?
さらに、慢性的に借金の返済に困る様な多重債務に陥った場合は、目先の借金返済だけに血まなこになり精神的なストレスは相当高まり夜も十分に眠れなくなります。

そして、この様な状況を長く続けている人は、長期間に渡り精神的・肉体的なストレスを受けていることになります。また、慢性的に借金の返済に困る様な多重債務は長期間に渡り精神的・肉体的なストレスを受けているばかりか、銀行や消費者金融会社などの業者側に支払う金利負担も増大していることを忘れてはなりません。
15年間に渡る多重債務生活にピリオドを打ち1,500万円の借金を自己破産した人がいますが、その人が15年間に支払った総額の半分は金利の支払いだったそうです。
つまり、長期間に渡る借金問題や財産問題は精神的・肉体的ストレスで体を壊すだけではなく、単純なお金の計算に於いても大きな無駄をしていると言えます。


病気と同じで借金問題も早期発見・早期治療が大事

 

ここまでストレスが癌を初めとする様々な病気の遠因となることを述べてきましたが、
これらの病気の治療に最も重要なことは早期発見・早期治療です。
現在の医療水準は定期的な検査を行なって早期発見・早期治療を続けていれば、大部分の人が80歳前後まで生きられる水準まで進化していると言えます。

同様に借金問題に於いても早期発見・早期治療が大事なのです。借金問題に於ける早期発見・早期治療のポイントは、まず、借金問題を客観的に判断して貰うことが重要です。つまり、多くの借金を抱えた人が「自分は破産しない」と思い込んでいる訳ですが、客観的に見ると多くの人が多重債務か多重債務に近い状態にあります。
つまり、破産の3年前の時点で「自分が破産する」と思った人は殆どいない訳ですから、借金問題に於いて早く客観的に判断して貰えれば助かる人も多いのです。
そのためには、フィナンシャルプランナーなどではなくて、責任を持って対応してくれる債務整理専門の弁護士か司法書士に相談することが重要です。
債務整理を経験した人の多くは「もっと早く債務整理専門の弁護士か司法書士に相談するべきだった」と後悔しているのです。

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