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私は自己破産でこんな失敗をしました・自己破産失敗事例その①



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一昨年から個人の自己破産の申立件数は前年比でプラスに転じ、昨年は前年比6.4%増の68,791件と2年連続で大幅に増えています。その様な中で住宅ローン利用者数は約2,000万人・カードローン利用者数は約1,000万人と言われていますから、それらのローン利用者から見ますと自己破産については「ああはなりたくない」と思う反面、「借金を棒引きにするのはずるい」という心理も働いている筈です。
しかしながら、自己破産をしたことを自己破産者みんなが喜んでいるのかと言えばそんなことはなく、自己破産はしましたが「私はこんな失敗をしました」という人は意外に多いのです。そこで、自己破産の失敗事例を取材しました。


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http://biz-journal.jp/2018/03/post_22766.html


会社を辞める必要は無かった

 

自己破産者の失敗で特に多いのが自己破産したので会社を辞めたという例です。
もともと、自己破産を理由に会社を辞める必要はありませんし、会社は自己破産を理由に社員を解雇することもできません。しかしながら、多くの自己破産者に聞くと当然のことのように、「自己破産したので会社は辞めました」と答えています。
自己破産を機に心機一転して転職するなら理解できますが、辞めたくなかった会社を辞めた人も多い筈です。

聖書の御言葉の中に「悪者は追う者もないのに逃げる・箴言28章1節」とありますが、
自己破産をしたという負い目から会社を辞めている人が多い様です。
しかしながら、自己破産をしたことが会社にバレることは、まず、有り得ません。
多くの場合、自己破産者自身が誰かに話し、それが噂になるというパターンで会社に居ずらくなっているのです。
したがって、自分自信が言わなければ会社に知られる筈もありませんから、会社から聞かれるまでは自己破産のことは口外しないことです。自己破産しても何事も無かった様に振る舞うことが大事です。

ただし、以下の職業については自己破産した場合に免責が確定するまで制限を受けることになり、辞めるか数カ月間は休業を余儀なくされることになります。
弁護士・公認会計士・税理士・司法書士宅地建物取引業者・証券会社の外交員・生命保険募集員・損害保険代理店などです。


個人的な借金を残してしまった

 

自己破産の失敗事例で次に多いのが個人的な借金を残してしまったというパターンです。もともと、自己破産は全ての借金(債務)について返済を免除(免責)される制度ですから、一部の借金(債務)だけを残すことは認められていません。
例えば、消費者金融会社のカードローンは全て自己破産し、銀行のカードローンは残すなどというわがままは許されません。

ところが、意外に多いのが個人的な借金を残してしまったというパターンで、例えば、友人・知人や親兄弟・親戚などから借りたお金を自己破産の対象外にしているのです。
本来はこの様な個人的な借金についても債務リストに加え全てについて自己破産しなければなりませんが、個人的な借金は破産者自身が言わなければ解らないことも背景になっています。したがって、自己破産をする前に無理な借金をしてでも個人的な借金は返済しておくべきです。自己破産というペナルティーを背負うのですから、せめて借金は完璧にゼロにリセットしてから人生の再スタートを切りたいものです。


1行50万円の銀行カードローンを失念してリスト漏れ

 

また、一部の借金(債務)を失念するというパターンも少なくありません。
ある自己破産者は銀行3行のカードローンと5社の消費者金融会社カードローンを自己破産するつもりでしたが、何故か1つの銀行カードローンをリストに載せるのを忘れました。もともと、自己破産を申請する時に本人が弁護士に全ての債務を申告しなければなりませんが、本人が忘れると弁護士は確認することはできません。
本人が申告した銀行や消費者金融会社に弁護士は受任通知を送りますので、最初の段階でリストから洩れると自己破産の対象先から洩れてしまいます。自己破産を申請する時に、月次の返済をしたばかりの業者は忘れることが多いので要注意です。

この破産者は1行50万円の銀行カードローンがリストから漏れてしまいましたが、弁護士が地方裁判所に自己破産を申請した後にリスト漏れに気が付きました。
弁護士に言うと申請をやり直すことになるので言えなかったところ、その後、何事も無く自己破産が宣告され免責(同時廃止)も認められたそうです。
結果的に全ての手続が終了し借金はなくなりましたが、1行50万円の銀行カードローンだけが残って、今でも返済を続けているということです。これでは自己破産の意味がありません。


自己破産してスッキリ人生を再スタートさせるには

 

自己破産は弁護士に依頼して裁判所に判断を委ねる究極の債務整理手続ですので間違いは許されませんが、申請書を作るのは本人と弁護士の二人の作業というのが現実です。
したがって、本人が自分の債務についてしっかり把握していれば問題ありませんが、
そうではない場合に上記の様なミスが起こります。

また、友人・知人や親兄弟・親戚などから借りたお金を自己破産の対象外にしているケースも目立ちます。正直、自己破産者の心理としては銀行や消費者金融会社には散々、高い利息を取られたという思いがありますので、銀行や消費者金融会社に対しては自己破産しても自責の念はそれほどありません。
しかしながら、友人・知人や親兄弟・親戚などから借りたお金は、石にかじり付いても返済しようと思うのが人情です。ただ、自己破産は何のために行うのかということを考えると、足かせのない借金のないところからスタートするのが本来の姿と考えられます。人生で何度も自己破産する人は多くはない筈ですから、味わった屈辱をその後の人生に生かし人生の成功を収めて貰いたいと感じます。


勝間和代奨学金返せず親子で自己破産」に苦言 「誰にでも奨学金を出すシステムが間違っている」「仕組みそのものが破綻」
http://blogos.com/article/277746/