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3メガ銀行がカードローンを自主規制したが法制化は当面は見送りへ

現在、金融庁による3メガバンクへの立ち入り検査が行われていますが、金融庁の機先を制して3メガ銀行がカードローンの自主規制に踏み切りました。
果たして、これで銀行カードローンへの総量規制は見送られるのか、金融庁メガバンクとの攻防が続きます。


3メガ銀、カードローンに自主上限 過剰融資批判受け 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22462910Z11C17A0EE9000/


3メガバンクのカードローン自主規制内容

 

3メガバンク三菱東京UFJ銀行三井住友銀行みずほ銀行は、カードローンの融資額を利用者の年収の2分の1や3分の1までとする自主ルールを導入した模様です。
全国銀行協会が19日に初めて公表したカードローンの残高によりますと、加盟116行の8月末の残高は前月比0.4%増の4兆3715億円に達しています。
一方、今年3月末の消費者金融会社などのノンバンクによるカードローン融資残高は2兆7千億円で、既に、銀行カードローンは消費者金融会社などの1.5倍の規模に膨らんでいます。

また、自己破産の増加や返済能力を十分に確認しない過剰な融資が多重債務問題を再燃させているとの社会的な批判が、消費者金融会社を飛び越えて銀行業界に向かっているのも最近の傾向です。その背景には同じ無担保カードローンなのに消費者金融会社などのノンバンクには総量規制が課せられ、銀行には総量規制がかかっていないことを問題視する向きもあります。
特に、今年に入りいくつかの弁護士グループなどが、銀行の融資姿勢や審査を系列の消費者金融会社に丸投げしていることに対する批判を強めていました。
今回、3メガバンクがこの様なカードローン自主規制を行なうということは、他の大手銀行や地銀もメガバンクに追随すると思われます。早くも秋田銀行七十七銀行百五銀行などの地方銀行で同様の動きが広がっている模様です。


3メガバンクのカードローンに対する本音

 

今回、この様に3メガバンクがカードローンの自主的な“総量規制”導入を打ち出しましたが、自主的に過剰融資の是正に向けて取り組む姿勢を打ち出すことで法的な“総量規制”導入を避けようという考えが透けて見えます。
今期の3メガバンクの業績はゼロ金利政策継続の影響で相変わらず芳しくありません。
3メガバンクの親会社に当たる三菱UFJフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループみずほフィナンシャルグループの今2018年3月期連結予想数字は、
三菱UFJフィナンシャルグループが増収増益・三井住友フィナンシャルグループが減収減益・みずほフィナンシャルグループが増収減益とマチマチです。
しかも、中身は証券会社やノンバンクが健闘していますが、肝心の中核であるメガバンクの業績は今一つです。
理由は明らかで大企業はカウントの仕方で異なりますが、300兆円とも400兆円とも言われる内部留保を持ち銀行借り入れのニーズがありません。また、住宅ローンは都市部のマンションのバブルで増えていますが、利ザヤを稼げないのが玉に瑕です。

その結果、メガバンクの稼ぎ頭がカードローンという訳で、簡単にメガバンクが金の生る木を手放す筈はありません。つまり、どんな手段を用いても銀行カードローンに総量規制の法的な網を掛けたくないのが銀行界の本音なのです。
したがって、今後もメガバンクを始めとした銀行界は、あの手この手で銀行カードローンに総量規制が及ぶのを阻止する筈です。
この様な時のために、長年、銀行は業界として金融庁財務省からの天下りを受け入れてきました。この時とばかり水面下で金融庁財務省のひも付きの銀行幹部が、出身先の金融庁財務省に画策している筈です。


考えられる金融庁の対応

 

最近の銀行界の自主規制の動きに対して、金融庁は厳しい姿勢で臨んでいるのが最近の傾向です。特に、9月に入り金融庁はわざわざ事前に告知をしてまで、銀行カードローンの立ち入り検査を実施しています。
金融庁は本気で銀行カードローンに総量規制を導入するつもりなのか?
或は、ポーズだけなのか定かではありませんが、22日の衆議院選挙も影響している様です。当初は与党の劣勢が予想され場合によっては政権交代の可能性まで取り沙汰されました。
しかしながら、風向きが変わり、与党が健闘し現有議席から大きく減らないというのが現在の状況です。したがって、9月の時点に於いては金融庁政権交代の可能性も考慮して、銀行カードローンに対する厳しい姿勢を見せたと考えられます。
つまり、選挙結果で現在の安倍政権の存続が決まれば、元の木阿弥になる可能性も十分にあります。決して銀行カードローンの自主規制に終わらせることなく、銀行カードローンに総量規制を導入するべく厳しい目を向ける必要があります。


カードローン取材班・利用者が語るカードローンの知恵袋
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