借金を考察するブログ

「債務整理の森」の執筆担当が借金ニュースについて考察するブログ

年明けにも金融庁は銀行カードローンの規制強化に踏み切る

現在、金融庁は銀行カードローンの審査に関して立ち入り検査を実施していますが、
金融庁の銀行業界に対する姿勢に変化が見られます。
もともと、金融庁と銀行業界は定期的に意見交換を行なっていますが、今までにない調子で金融庁が銀行カードローンの審査の不備を指摘し始めています。金融庁は金融行政の状況を年一度まとめる「金融リポート」に検査結果を盛り込み、近く公表する予定となっています。いよいよ金融庁の銀行カードローン規制強化が近くなったと考えられます。


銀行カードローン、「優遇」自覚を 金融庁が異例の指摘
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00000094-asahi-soci


現在、金融庁の立ち入り検査が行われている

 

現在、金融庁は異例の事前通告付きで銀行カードローンの立ち入り検査を行なっています。当初は事前通告付きの立ち入り検査なので、金融庁の銀行業界に対する警告の意味を込めたパフォーマンスと思われていました。検査の結果「利用者保護はおおむね確保されている」などという様な結論で幕引きかと考えられていました。
改めて銀行カードローンが規制で「優遇」されていることを銀行に自覚させ、「業務運営の改善」を強く求めるものと考えられていました。
しかしながら、ここに来て雰囲気が変わり始めています。先日の金融庁と大手銀行との会合に於いても、「利用者保護が確保されないならば、銀行を総量規制の対象外とする根拠が薄弱になる」と異例の指摘をしているからです。また、「審査基準の厳格化は取り組みに遅れが見られる」とも指摘しています。


立ち入り検査の調査結果は近く公表される運び

 

金融庁が立ち入り検査の調査結果をリポートにまとめていることが解ってきました。
その中で金融庁は「銀行は顧客の収入状況を証明書などでチェックできていない」「融資の際に他行からの借り入れ状況を考慮できていない」、「債務保証をしている消費者金融の審査に依存している」「テレビやネットでの大々的な広告宣伝を行なっている」などと指摘している模様です。これらの調査結果リポートは立ち入り検査が終わり次第、公表される見込みです。


金融庁は銀行カードローンの規制強化に踏み切る流れ

 

この様な流れから予想できることは、いよいよ、金融庁が銀行カードローンの規制強化に踏み切るということです。もともと、消費者金融会社などのノンバンクのカードローンは、貸金業法の総量規制でカードローン融資額は年収の3分の1までに制限されています。一方、銀行カードローンには貸金業法の総量規制が適用されないため、銀行カードローンの融資上限額は実質的に野放し状態で、一部の銀行では年収を上回る貸付を行い多重債務や自己破産の原因となっています。
また、銀行カードローンの保証会社に消費者金融会社の系列会社を指定し、実質的な審査と貸付リスクを銀行が消費者金融会社に丸投げしているシステムも問題です。
その結果、銀行カードローンが原因で高齢者の多重債務問題や自己破産問題が増加し、
金融庁としても放置できない状態に至った訳です。
恐らく、年明けにも金融庁は銀行カードローンの規制強化に踏み切ると考えられます。


規制強化後の銀行カードローンはどうなるのか?

 

金融庁が銀行カードローンの規制強化に踏み切ると、銀行カードローンの審査に於いて顧客の収入状況を証明書などでチェックし、それに加えて他行や消費者金融会社などからの借り入れもチェックすることになります。
また、来年1月から警察庁のデータベースへの照会で、利用者が犯罪に関与していないかをチェックすることになっています。
したがって、利用者から見ると審査のハードルが高くなることは間違いなく、特に、融資の上限金額の引き下げと即日融資の撤廃は間違いありません。警察庁のデータベースへの照会に対する回答は、早くとも翌日か数日後の見込みで審査に時間が掛かることから即日の融資ができなくなります。
これらの措置により銀行カードローンの新規融資は激減することは間違いなく、銀行カードローンの融資残高も徐々に減少に向かうと考えられます。利用者から見ると来年1月からの銀行カードローンの利用は、審査のハードルが相当高くなることを覚悟しなければなりません。


銀行カードローン、金融庁が問題視「審査不十分」公表へ
http://www.asahi.com/articles/ASK9D4K4HK9DULFA01J.html