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リボ払いは多重債務の入口

多重債務経験者に言わせますと「振り返ってみるとリボ払いが諸悪の根源だった」と言いますが、今、現在もカードローンやクレジットカードの支払いをリボ払いにしている人は多い筈です。果たして利用者にとってリボ払いは得なのか損なのか、いくつかの視点から考えてみました。


リボ払いの沼 毎月5000円のつもりが最後は多重債務状態に
https://www.moneypost.jp/189081


そもそも、リボ払いの仕組みとは?

 

現在、リボ払いはカードローンの返済やクレジットカードの支払いに広く使われていますので使った経験のある人は多い筈ですが、詳しくリボ払いの仕組みを理解している人は意外に少ないのが現状です。通常、カードローンやクレジットカードの最初の契約時に返済方法や支払い方法を選択しますが、その時に知らず知らずのうちに選択しているのがリボ払いなのです。
そもそも、リボ払いとは利用金額や利用件数に関係無く、毎月、一定の金額をカードローンの返済やクレジットカードの支払いに充当する方法を意味します。
もともと、英語のrevolveは回転するの意味で回転式拳銃リボルバーとも言う訳ですが、リボ払い或はリボルビング払いは直訳すると回転支払いとなります。

したがって、もともとリボ払い自体は利用者にとって有利な支払い方法でも不利な支払い方法でもありませんが、何故か業者側は毎月の支払いが一定だから無理なく計画的に利用できることを強調しています。
しかしながら、よくよく考えると毎月の支払額は一定ですから、キャッシングの総額やショッピングの総額が増えると返済期間が伸びることになります。
そして、当然のことながら、伸びた返済期間に対しては金利が掛かってきますが、その金利は年率でおおむね15%前後の法外な金利となっています。

つまり、業者側が強調する毎月の支払額が一定だから無理なく計画的に利用できることや、利用残高が増えても支払額が変わらないこと、後からリボ払いに変更できることなどは利用者にとり何一つ有利になる要素はありません。単に支払いを先延ばしし伸びた期間の金利を年率15%も支払っている訳です。
それらの仕組みを理解するとカードローンやクレジットカード会社が、「リボ払いで支払えばポイント5倍」などリボ払いを推奨するキャンペーンを展開している理由が納得できます。なぜなら、カードローンやクレジットカード会社にとっては、リボ払いが増えれば増えるほど何もしなくても残高に対して15%の金利が入って来る訳ですから。


リボ払いはカード会社にとってはドル箱

 

最近は銀行のカードローンが問題になっていますが、クレジットカードのキャッシング枠を使ってキャッシングする人も増えています。もともと、クレジットカード会社の収益源は、加盟店からの手数料収入とカード利用者が分割・リボ払いすることによる金利・手数料収入の二つです。
例えば、クレジットカードの支払方法は一括払い・ボーナス一括払い・分割払い・リボ払いの4つが基本ですが、一括払いとボーナス一括払いは金利手数料はかかりません。
また、分割払いも3回までは金利手数料無料というカードが増えています。
一方で4回~5回以上の分割払いやリボ払いには金利手数料がかかってきます。
特に、リボ払いは利用者からの金利・手数料収入を最大化するための仕組みですから、
利用者がカードを利用する限り永遠に金利収入が確保できるドル箱システムとも言えるのです。
そのため、クレジットカード会社はリボ払いで買い物をすると特典を与えたり、リボ払い専用のカードのみ年会費無料にしたり、他の返済方法からリボ払いにいつでも簡単に変更できますが、その逆はできないなどを行なってリボ払いを増やすのに躍起です。

したがって、仮にカードローンを年率10%以下の金利で借りられる場合は、クレジットカードのリボ払いにするよりも金利が得になってきます。カードローンでキャッシングしてキャッシュでショッピングすれば良いのです。そして、カードローンはリボ払いにしないで分割払いにすれば良いのです。もともと、クレジットカードのリボ払いはカードのスマートな利用法というふれこみで、逆にカードローンは友人には言えない様な暗いイメージがありますが、実はクレジットカードのリボ払いはカードローンよりも悲惨な結果を生むかもしれません。
どうしてクレジットカード会社がリボ払いにすればポイントをたくさんくれるのか、
その理由は金利や手数料で儲かるからに他なりません。


リボ払いにも総量規制の矛盾がある

 

2010年に貸金業法が改正され貸金業者からの個人の借入総額は年収の3分の1に制限され、リボ払いも含めて顧客の返済限度を超える高額の借り入れが法的にも禁止されています。一方、クレジットカードのショッピング枠は貸金業法の規制を受けないため、
前述の総量規制で借り入れができなくなった債務者がクレジットカード会社のリボ払いに移行し返済できなくなるトラブルが急増しているのです。
つまり、クレジットカード業界では多額の利息収入を見込めるリボ払いに顧客を誘導する傾向が見られましたが、2010年の貸金業法改正以降はグレーゾーン金利問題で収益源であったカードローンの金利が引き下げられ、ますます、リボ払いに顧客を誘導する傾向が強まっています。

 
利用者側のリボ払いの問題点も多い

 

この様にリボ払いには様々な問題点があることが見えてきましたが、利用者の立場でリボ払いの問題点も多いのです。
1つ目の問題点はリボ払いで借入額が増えても毎月の返済額が変わらないため、借金をしているという意識が薄れることです。例えば、先月は10万円の買い物をし今月は20万円の買い物をしても、リボ払いの金額は同じなので得した様な気にさえなってしまいます。ところが、残高はその分増えていますから金利負担は増大しているのです。
この様に2つ目の問題点はリボ払いは返済総額が分かりにくく利息の多さが実感できないことです。リボ払いをしながら常に毎月の総額と利息額をチェックしている人は稀です。
リボ払いの3つ目の問題点はショッピングの意欲を掻き立てることです。ただでさえ女性はショッピンングでストレス発散をしていますが、いくら買っても返済額が増えないリボ払いはショッピングの意欲をむやみに掻き立ててしまいます。その結果、必要のない衝動買いが増えているのです。

もともと、ショッピングに限らずカードローンに於いても返済を先送りすることで、
結果的に返済期間が長くなりトータルで計算すると元利合計の返済金額が増えてしまいます。それが積もり積もって多重債務を形成することにつながります。つまり、返済という観点から見るとリボ払いは「百害あって一利なし」のシステムで、業者を儲けさせるためだけのシステムです。
カードローンに於いてもクレジットカードに於いても返済・支払いがリボ払いの人は、
即刻、分割払いに改めることを考えるべきです。


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