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借金を考察するブログ

「債務整理の森」の執筆担当が借金ニュースについて考察するブログ

銀行カードローンの自主規制強化が本格化

三菱東京UFJ銀行三井住友銀行みずほ銀行メガバンク3行が、カードローンの自主規制強化に向けて本格的に動き出しました。
金融庁が規制強化する前に自主規制した方が得策と考えたのか、このところ自主規制強化の流れが加速しています。メガバンク3行がカードローンの自主規制を本格化すれば、他の大手行や地方銀行・ネット銀行・信用金庫への波及も必至です。


カードローン、大手行が対策へ 50万円超なら収入確認
http://www.asahi.com/articles/ASK4V41HYK4VULFA00N.html


メガバンク3行が、カードローンの自主規制強化

 

先日、みずほ銀行は無担保カードローン融資額の上限を利用者の年収の2分の1から3分の1に引き下げる規制強化を発表しましたが、今回の自主規制強化はより具体的な内容が含まれています。
まず、みずほ銀行では収入証明書なしでキャッシングするカードローンの上限を、200万円から引き下げることを検討中です。
また、最大手の三菱東京UFJ銀行も収入証明書なしでキャッシングする上限を200万円から50万円に引き下げる方向で検討中で、加えてテレビCMの放映時間を短縮する見込みです。
更に、三井住友銀行も収入証明書なしでキャッシングする上限を4月以降は300万円から50万円に引き下げています。
朝日新聞のアンケートに対して他の銀行は「他の金融機関の借り入れ状況を確認する」「広告に於いて貸し付け上限の規制対象外の文言を削除する」と回答しています。
したがって、今後も具体的な自主規制強化策が出てきそうです。


今回の自主規制強化は貸金業法の総量規制を念頭に置いている

 

上記のメガバンク3行のカードローンの自主規制強化策はこれまで収入証明書の提示を求めずに200万円~300万円のキャッシングを認めていたシステムから、収入証明書が無い場合は融資額を50万円程度に引き下げるというものです。
したがって、収入証明書を確認しながら融資額を決めるという至極当たり前のシステムに戻ることを意味しています。つまり、収入証明書により前年度の年収が確認できる訳ですから、融資総額を前年度の年収の3分の1に抑えることも容易になります。
これらの自主規制強化は金融庁が本格的な規制強化に乗り出し法制化される前に、何とか自主規制強化で乗り切りたいというメガバンク3行の思惑が透けて見えます。
利用者から見ると金利の大幅引き下げなど、もっと、利用者保護につながる自主規制強化を期待したいものです。


カードローン200万円は簡単に返済できる限度を超えている

 

一方で、これまでのメガバンク3行のカードローン審査のずさんさが、今回の自主規制強化で浮き彫りになりました。収入証明書の提示を求めずに200万円~300万円のキャッシングを認めていたということは、個人信用情報機関へのチェックで問題の無かった人に対しては実質的に無審査で融資していたのと同じです。
しかしながら、カードローンの200万円の借金は簡単に返済できる金額ではありません。仮に適用金利が12%とした場合、年間の金利負担額は24万円に達し、月額の返済額は元本部分を含めると少なくとも4万~5万に達する筈です。この金額は平均的な勤労者世帯である年収600万円夫婦子供2人の家族では、楽に返済できる金額ではありません。
夫婦2人で頑張って、やっと、返済できる上限の金額であること強調しておきます。

つまり、逆に言えばこれまでメガバンク3行のカードローン事業は、多重債務予備軍を作る事業であったことに他なりません。
最大手の三菱東京UFJ銀行の親会社である三菱UFJフィナンシャルグループのホームページには、同社代表執行役社長グループCEOの平野信行氏がトップメッセージの中で個人顧客に対して、『個人のお客さまに対しては「貯蓄から資産形成」への取り組みを推進し、中長期的な視点でお客さまの資産形成に貢献します』と述べています。
この様なトップメッセージに矛盾する様なカードローン事業は、一刻も早い改善が求められています。

 

借金200万円を返済する具体的な方法
http://www.womoney.jp/2017/04/05/1510