借金を考察するブログ

「債務整理の森」の執筆担当が借金ニュースについて考察するブログ

自己破産が増えているのは銀行カードローンの貸し過ぎが原因

嫌なニュースが飛び込んできました。
個人による自己破産の申立件数が昨年、13年ぶりに前年を上回ったとのことです。
2006年の「貸金業法改正」以降、一昨年まで自己破産の申立件数は減り続けていましたが、とうとう、昨年、減少のトレンドにピリオドが打たれたことになります。
この背景に銀行カードローンの貸し過ぎがあることは間違いありません。
一体、何が問題なのか、本項では銀行カードローンの貸し過ぎについて考えます。


(自己破産13年ぶり増、銀行カードローン急増が背景かhttp://www.asahi.com/articles/ASK425DWBK42ULFA003.html


自己破産はいつから減少していたのか?

 

個人の自己破産申請件数は2003年の約24万件をピークに減り続けていましたが、
申立件数が昨年、13年ぶりに前年を上回ったとのことです。
つまり、自己破産申請件数は2006年の「貸金業法改正」より前から減少トレンドに入っていましたが、2006年の「貸金業法改正」により減少トレンドが本格化したと考えられます。従って、自己破産申請件数の減少は2006年の「貸金業法改正」だけが要因ではありませんが、「貸金業法改正」によりトレンドが確かな流れになったと言えます。


大手消費者金融会社の売上高減少トレンド

 

個人の自己破産申請件数は2003年の約24万件がピークだった訳ですが、2003年から大手消費者金融会社の売上高は下記の通り減少の一途を辿りました。
下記の一覧表は2012年までですが大手消費者金融会社の売上高の減少は2013年まで続き、その後、横這いトレンドが続いたあと2016年から、やっと、売上高は回復に向かっています。つまり、個人の自己破産申請件数の減少トレンドと大手消費者金融会社の売上高減少トレンドは、同じトレンドと言っても間違いではありませんでした。
従って、自己破産のピークアウトと2006年の「貸金業法改正」による総量規制により、
個人の自己破産申請件数は昨年まで減り続けました。
また、総量規制により大手消費者金融会社の売上高減少トレンドも2013年まで続いたのではないでしょうか?

    プロミス アコム  アイフル

2003年    4,106   4,375       4,494
2004年    3,909   4,349       4,734
2005年    3,698   4,339       5,184
2006年    3,812   4,454       5,495
2007年    3,689   4,236       4,990
2008年    3,912   3,797       4,057
2009年    3,879   3,243       3,122
2010年    3,389   2,787       2,181
2011年    2,384   2,458       1,449
2012年    1,961   2,104       1,140


一方で銀行カードローン貸付残高は右肩上がり

 

一方で2006年の「貸金業法改正」から4年後の総量規制施行年である2010年6月の銀行カードローン貸付残高は3兆2,417億円でした。その後の推移は以下の通りです。
2010年6月 3兆2,417億円
2011年6月 3兆2,131億円
2012年6月 3兆3,622億円
2013年6月 3兆7,284億円
2014年6月 4兆1,972億円
2015年6月 4兆7,184億円
2016年3月    5兆1,000億円
つまり、総量規制が施行されてから昨年3月までの6年弱で銀行カードローン貸付残高は1兆8,500億円以上(+57.3%)増えており、今までに前例がないほど急激な変化を遂げたローン市場と言えます。


銀行カードローンの過剰融資は目に余る

 

そこで、銀行カードローンについてのネットの口コミ情報を調べてみました。
あくまでも一部の個人的な意見かもしれませんが、銀行カードローンの過剰融資を物語る多数の書き込みがありました。
例えば、ネット銀行を給与振り込みで使っている会社員は「必ず毎月、カードローン勧誘のメールが送られて来る」とのことで、また、地方銀行を給与振り込みで使っている会社員にはカードローン勧誘の電話が時々掛かって来るとのことです。
更に、ある大手都市銀行でカードローンを借りている大企業社員の書き込みは、「自分のカードローン残高は年収の3倍に達している」とのことです。
驚くことに消費者金融会社でカードローンを断られた人が、銀行カードローンは借りられたとの書き込みも目立ちます。
これらの書き込みを見ると、銀行カードローンの過剰融資は目に余る感じがします。
従って、1日も早く銀行カードローンを総量規制の対象に加えるべきです。
さもないと、現在、増え続けている銀行カードローンの多重債務者が、ドミノ式に破綻し自己破産者が急増する局面が来るのではないでしょうか?


 
リボ払いやカードローンの額が月の手取りの2倍を超えたら、自分だけで返... 
http://ishikitakaihusaisya.hatenablog.jp/entry/2017/03/29/181500